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AIに上手にお願いする方法②

前記事にて、AIへの指示は「後輩=人間向け」と似ていますね、というお話をししました。
が、やはりAIは機械ですので、「機械には機械に伝わりやすいやり方」があるのです。
今回の記事では、もう一歩踏み込んで、「機械であるAIに伝わりやすいプロンプトの作り方」をご紹介してまいります。

AIに伝わりやすいプロンプトとは?

①指示は区切る
プロンプトを一続きで書いてしまうと、「何が目的で」「何が条件なのか」が伝わりにくくなります。
AIは文章の「流れ」から重要な点を読み取るのは少し苦手です。

・悪い例

初心者向けで、流し読みできる内容にした社外向けの記事を書いてください。最後に注意点も入れてほしいです。

・良い例

社外向けの記事を書いてください。
対象は初心者。
目的は流し読みできる内容。
条件は最後に注意点をまとめる。

文章を分けただけですが、「何をどうしてほしいか」がはっきりします。

②英語で示す
一般に公開されている生成AIは、

英語の文書(技術資料・論文・マニュアル・仕様書)
英語で書かれた指示文・説明文

を、日本語よりもはるかに大量に学習しています。
そのため、「英語の指示文」「英語の文章」に対して、安定した回答を行います。

・よく使われる単語
Purpose(目的)
Background(背景)
Task(やってほしいこと)
Input(材料・前提)
Output(出力形式)

・悪い例

AI初心者向けの記事を書いてください。社外向けで、やさしい表現にして、注意点も最後に入れてください。

・良い例

Purpose:
社外向けの記事を作成したい。
Background:
AI初心者向けの読み物として使います。
Task:
AIの使い方を説明してください。
Input:
専門知識は前提にしません。
Purpose:
社外向けの記事を作成したい。
Background:
AI初心者向けの読み物として使います。
Task:
AIの使い方を説明してください。
Input:
専門知識は前提にしません。

文章を区切って書くのと併せると、「どの文章が何にあたるのか、AIが理解しやすい」形になります。

③記号で示す

英語と同様、記号は、「ここから意味が変わります」「これは重要です」という合図として使うことができます。

・よく使われる記号

記号記号
コロン
「 : 」
文章の内容を「役割ごと」に分けるための記号的な使い方。
コロン(:)までを“ラベル”、その下に中身を書く。
何が目的で、何が条件なのかを明確にできる。
箇条書き
「・」や「-」
条件・要望・注意点など、複数ある項目を並列で伝えるときに使う。
文章でまとめるより、漏れや誤解が起きにくくなる。
ダブルクォーテーション
「” “」
正確な語句の引用。
この言葉はそのまま使ってほしい」「言い換えないでほしい」
という場合に使う。
固有名詞や決まった表現の指定に向いている。
数字 と「.(ピリオド)」手順、順序指定。
作業手順、時系列、優先順の指定に有効。
#見出し、段落構造。
話題の切り替わりや、文章の構造を示す。
段落、改行意味の切れ目ごとに行を分ける。

・悪い例

社外向けにAIの使い方を説明する記事を書いてください初心者向けでやさしく注意点も最後に入れてAIアシスタントという言葉を使って手順も分かるようにしてください

・良い例

Task:
社外向けの記事を書いてください。

Input:
対象はAI初心者です。

条件:
-やさしい表現にする
-専門用語は使わない

構成:
1.基本的な説明
2.簡単な使い方
3.注意点

注意:
「”AIアシスタント”」という表記はそのまま使ってください。
#出力イメージ
読みやすい文章にしてください。

※注意
記号については、AIモデルによっては伝わらないものもあります。
ただ、「全く違う意味に伝わる」ということはあまりありません。
「文章の区切り」などの意図は最低限伝わります。

さいごに

世の中には「使えるプロンプト」の情報もあふれかえっています。
が、本当にそのプロンプトは、あなたの想定する回答を得られるプロンプトでしょうか?

AIの厄介なところは、明確にアウトな使い方をしない限り、エラーが生じないことです。
これまでのツールであれば、「ツールが処理できないデータを入れた場合、エラーが生じて返答がない」という現象が起こり、「明らかに間違ったものを入力した」「要望通りの答えが出てきていない」ということが、はっきりわかりました。
が、AIは「情報が足りずに、利用者が期待する回答ができない場合でも、それらしい回答をしてしまう」(ハルシネーション)ということを行うため、「明らかに違う答えが出たかどうか」を判断しにくい、という問題があります。

世の中にあるプロンプトを使う場合でも、上記条件とてらしあわせて、「本当に自分が欲しい回答につながるプロンプトか?」を確認するべきでしょう。

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